2015年09月08日

オークブリッジ邸の笑わない貴婦人

オークブリッジ邸の笑わない貴婦人

「愛川鈴佳、21歳。明日から、十九世紀に行ってきます。」

「完璧なヴィクトリアンメイド募集」
派遣家政婦・愛川鈴佳に舞い込んだ依頼は老婦人の夢のお手伝いである。
旭川近郊に十九世紀英国を再現した屋敷で「メイドのアイリーン」として
働くことになるが・・・

メイドと言っても昨今流行っているようなメイドではなく
十九世紀ヴィクトリアンメイドである。
四苦八苦しながらも身も心もヴィクトリアンメイドへと
成長していくアイリーン。

このあたり。
どうしても読者にも分かりにくいので説明的になる。
結果的に物語に三分の二くらいは導入部的になっている。

物語の核心ともいえる「偽物であるが故、本物にこだわる」
理由に触れられるのはその後となるが、ページ数の関係か
少し急ぎ気味となっているような気がする。

訳あって一度解雇を告げられるアイリーンだが、
そのあたりの行動も不用意というか軽率というか。
少し残念に思う。

後釜となったメイドはなんとメイドカフェから
スカウトされるという始末(笑)
「完璧なヴィクトリアメイド」を募集していたのでは
なかったのかと思う^^;

作者は太田紫織さん。
「櫻子さんの足元には死体が埋まっている」の作者さんである。
同じ旭川が舞台であるが、北海道でないと成立しにくい話というか
うまくできているなと思う。

櫻子さんのほうでも思うのですが、北海道てとにかく食べものが
おいしそう(笑)
描写が秀逸ですね。

徹底的に19世紀の暮らしを再現する中で、料理の描写はとても
効果的だと思います。
さすがは太田さん!!てところでしょうか。

一応、本作にて完結しているのですが、ぜひとも続きが読みたいですね。
というかこれだけで終わるともったいないです。
ヴィクトリアンメイドについて説明されて終わった・・・
そんな感じです^^;

次回作に期待。

オークブリッジ邸の笑わない貴婦人: 新人メイドと秘密の写真 (新潮文庫nex) -
オークブリッジ邸の笑わない貴婦人: 新人メイドと秘密の写真 (新潮文庫nex) -

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posted by ムンムンのアトリエ at 22:56 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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